2010-08-06

プロダクトとしてのWave終了のお知らせ

各所で Google Wave 開発中止の報道が流れています。
Complete Guide のなんちゃって翻訳を行っていた身として、
感謝のエントリー。

Google 自身も、もともと「Surprise us」というくらい
何に使っていいか分からない状態でのサービス提供。

入力した内容を多言語にリアルタイム翻訳したり、
XMLで表現できるものなら、何でも同時編集できるという
クラウドサービスのパワーと技術的な可能性を感じるプロダクトでした。

イチ利用者として、プロダクトのポテンシャルに
発想が追いつかなかったわけですが、
私にとってはオンラインに戻るキッカケとなったサービスで、
普段の生活では、接点の無さそうな方々と知り合いになれ
夢のようなヒトトキでした。そして夢はまだ続いています。

 最近興味の引いたコンテンツは、
成果物としての「UX」とはなにかを考えよう (@yhassy)
など、どこに向かうか楽しみな wave も出てきており、
参加型プレスリリースの新しい形かなと期待していました。
# 今や、「それ buzzで(ry 」ですかね。

サービスとしては、プロトコルが主な興味で「バージョン管理されたドキュメント」という側面と
「ロボットやガジェットAPIによる拡張性」という側面に
特に注目していました。


Operational Transformation (日本語訳:@noriyo)は関数型言語の流行もあって、
使いやすい実装が出てくるのを期待します(他力本願モード)。
(というか、欲しいので勉強しなきゃ。)
 
ともあれ、開発終了はプロダクトとしての Wave なので、
思想は受け継がれ、他のサービスに生き続けることでしょう。
# リファレンス実装は他にも出てますし、やりようによっては、自宅の俺Waveサーバ建てれますし。

私は、この思想への興味は尽きそうにありません。

2010-08-02

宿題に回答

先日とある食事会に参加し、私に振られはしたものの
中途半端な回答になった感のある話題を
ピックアップして備忘録的にキーワードを羅列しておきます。

■SGMLベースで電子カルテって言ってる人たちっていましたよね...?情報元って何?
 => オープンな仕様は、今では XML ベースになってて、地域によっては一患者一カルテが実現しています。 (医師で好きなヒトがいる)
...が、私が扱ってる範囲ではまったく兆候が見られません(医療機関内だけでなくベンダーにもギャップがある)。

  • MEDIS/DC
  • JIHIS
  • HL7/MML
  • Dolphin Project
  • 医療情報技師(民間資格ビジネス)
流れはオープンデータに向かってるけれども、現実問題この業界でそれが起こるのか。観察には事欠きません。

...で本題。
一言で終わろうと思えば終わる、別れ際の宿題の回答を
あえてエントリー。

別れ際に
@bardiche 「翻訳するのにいいツールない?」
私「私の場合個人レベルなので使ってないけどw」
というやり取りがあり、観測範囲でチラミしている感じでは
規模によってはこんな方法もあるみたいですよと適当に返事をしてしまいました。

詳細は後日ということで、その場は別れましたのでその回答。

1つめ:

分散構成管理システムの Mercurial を翻訳に利用しているグループもあるようです。


2つめ:
あの場では phenix って言いましたが間違ってました
正しくは Sphinx です。

3つめ:

DocuWiki というものもあるようですが、
PHP 製は個人的な理由で敬遠中。
(すばらしいフレームワークが多いので、個人的に損してると思う)

■その他キーワード
  • シンプルなことは複雑(単純化するのは難しい)。(大人になるといろいろ判って考えちゃうよね)
  • 「分かること」と「ヒトを評価すること」(最近、情報消費の感覚が雑だよね。バイナリシンキング) 
  • IAは基本的なヒューマンスキル。誰にでも素養はある。
  • コンテンツとコンテキスト(外情報(exformation)と情報の流動化、などなど。) 
  • 五感の中で嗅覚って WEB では置いてけぼりっぽい。
  • ルサンチマンとポジティブシンキング(ポリアンナ症候群)。
  • 「日本版」とか「俺仕様」とか。
  • 世の中知らないで良いこともたくさんある。(派閥ってxxx)
  • 建築写真集ジャケットフェチという消費方法に共感。
書ききれないくらいキーワードが増えて来るので
これくらいにして忘却します。

続きはまたの機会に。


2010/08/03修正
ちょっと配慮に欠けた感がそこはかとなく漂っていたので一部訂正しました。